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大阪ガスの「スマイルーフ」は、初期費用0円で屋根に太陽光発電を載せられるサービスです。
ただ、太陽光は夜には発電しないため、「蓄電池も一緒に付けられるの?」「付けたら元は取れるの?」と気になる方も多いですよね。
この記事では、スマイルーフと蓄電池の組み合わせに絞って、大阪ガスで蓄電池を導入する方法と料金、エネファームを使う家の注意点を解説します。
あわせて、2026年度の国・関西の自治体の補助金や、契約満了後の売電単価など、時間とともに変わる情報も公式・自治体の一次情報で確かめてまとめました。
結論:スマイルーフに蓄電池は含まれないが、組み合わせることはできる
先に結論をお伝えします。
スマイルーフ自体は太陽光発電システムを設置するサービスで、蓄電池は含まれていません。蓄電池が欲しい場合は、別の契約で組み合わせることになります。
スマイルーフ本体に含まれるもの
スマイルーフは、大阪ガスが無料で屋根に太陽光発電システムを設置し、運用・保守まで行うサービスです。
公式サイトでは「機器代&メンテナンス0円」とされていますが、足場代など別途費用がかかる場合がある点も注記されています。
契約期間は15年で、その間のシステムは大阪ガスファイナンスの所有です。
契約が満了すると、太陽光発電システムは無償で譲渡されます。
停電時には、太陽光が発電している間、最大約1.5kWの電気を使えます。
ただしこれは太陽光パネルとパワーコンディショナの機能なので、夜や悪天候で発電していないときには使えません。
2022年に発表された「スマイルーフプラス」とは
大阪ガスは2022年3月、スマイルーフの開始(2022年4月1日)を発表した際に、蓄電池とセットになったオプション「スマイルーフプラス」もあわせて発表しました。
当時のプレスリリースによると、スマイルーフに次の3つが加わるサービスです。
| 内容 | 中身 |
|---|---|
| 蓄電池 | 有料リース(大阪ガスの「らく得リース」) |
| スマぴこ | 防災情報なども知らせるツナガルde警報器。契約期間中は無料で附帯 |
| 住ミカタ・プラス | 住まいのトラブルに大阪ガスサービスチェーンが駆けつけるサービス。契約期間中は無料で附帯 |
つまり、スマイルーフプラスの蓄電池は「無料で付いてくる」ものではなく、太陽光とは別に月々のリース料金を払う仕組みだということです。
「0円ソーラー」のイメージのまま蓄電池も0円と考えてしまうと、見積もりで驚くことになるので注意しましょう。
現在の公式ページでの扱い
2026年10月時点のスマイルーフの公式ページには、スマイルーフプラスの名前や料金は載っていません。
現在も同じ名前・内容で申し込めるかは公式サイトで確認できなかったため、蓄電池も検討している方は、無料見積もりの申し込み時に「蓄電池もあわせて相談したい」と伝えるのが確実です。
一方で、公式FAQには蓄電池との併設についての回答があり、蓄電池と組み合わせる前提の家があることがわかります。
次の章から、大阪ガスで蓄電池を付ける具体的な方法を見ていきます。
そもそもスマイルーフの電気の流れはどうなっている?
蓄電池の価値を考えるには、スマイルーフで発電した電気がどこへ行くのかを押さえておく必要があります。
ここは料金の考え方にも関わるので、簡単に整理しておきましょう。
| 電気の行き先 | 契約期間中(15年) | 契約満了後 |
|---|---|---|
| 家で使った分(自家消費) | 使った分だけ大阪ガスに支払う | 支払いなし |
| 余った分(売電) | 大阪ガスの収入になる | 自分の収入になる |
| 足りない分(購入) | 電力会社から買う | 電力会社から買う |
公式サイトでは、お客さまが使った電気料金の支払いをシステムの設備費に充てる仕組みだと説明されています。
2022年のプレスリリースでは、家で使った電力は「一定の単価」で請求するとされていますが、具体的な単価は公式サイトに載っていません。
電気代がどれくらい変わるかは、スマイルーフの電気代の記事で2026年の料金単価を使って計算しています。
この記事では、ここに蓄電池を足すと何が変わるのかに絞って解説します。
大阪ガスで蓄電池を付ける方法と料金
大阪ガスで蓄電池を導入する方法として、公式サイトで料金まで確認できるのが「らく得リース」です。
スマイルーフプラスの蓄電池もこのリースでした。
らく得リースの蓄電池(京セラ)の月額料金
らく得リースの蓄電池は京セラ製で、リース期間は10年間、月額リース料金は13,527円(税込)からです。
商品一覧表(2026年4月現在の価格)を見ると、内訳は次のとおりです。
| 商品 | 希望小売価格(税込) | 月額リース料金(税込・10年) |
|---|---|---|
| 蓄電メインユニット EGS-LM0322G | 2,123,000円 | 12,855円 |
| リモコンセット | 119,460円 | 672円 |
| 分電盤セット_J(任意) | 198,000円 | 1,703円 |
| 蓄電分電盤セットM(任意) | 61,710円 | 707円 |
| 屋外用設置ブロック 300mm | 22,000円 | 155円 |
| 屋外用設置ブロック 500mm | 32,120円 | 226円 |
蓄電メインユニットとリモコンセットは必ず必要で、この2つを合わせた額が「13,527円〜」です。
分電盤セットは任意で、屋外に置く場合は設置ブロックが必要になります。
リース期間中は京セラのメーカー保証が付き、メーカー保証の対象外や期間外になった場合も、同等の内容で保守サービスが受けられます。
なお、蓄電池は使う頻度や時間の経過とともに劣化し、貯められる容量が少しずつ減っていくことも明記されています。
10年間のリース総額はいくら?
月額だけを見ると判断しにくいので、10年間の総額に直してみましょう。
最低限必要な2点(メインユニットとリモコンセット)で計算すると、次のようになります。
- 月額 13,527円 × 120か月 = 1,623,240円
- 同じ2点の希望小売価格の合計 = 2,242,460円
希望小売価格は定価なので、実際に購入するときの価格とは異なります。
それでも、リースでも10年で160万円を超える支払いになる、という規模感は押さえておきたいところです。
中途解約した場合は、解約精算金または購入費用が発生します。
スマイルーフ本体の途中解約については、スマイルーフの解約金の記事で詳しく解説しています。
リースは10年、スマイルーフは15年というずれに注意
見落としやすいのが、契約期間の長さの違いです。
蓄電池のリースは10年間、スマイルーフの契約は15年間なので、同時に始めると蓄電池のリースが5年早く終わります。
リースが終わったあと、蓄電池をどう扱うのか(使い続けられるのか、買い取りや再リースになるのか)は、公式ページからは確認できませんでした。
11年目以降の扱いは、見積もりの段階で必ず確認しておきましょう。
エネファームも使う家は蓄電池の機種が決まっている
大阪ガスのガス機器「エネファーム」と組み合わせる場合は、さらに条件があります。
公式FAQによると、スマイルーフ・エネファーム・蓄電池の3つを設置する場合、蓄電池は大阪ガス指定の「エネファームモード搭載京セラ蓄電池」しか設置できません。
また、スマイルーフと併設できるエネファームは、2016年度発売以降のSOFC機のみです。
すでに対象のエネファームを使っている家でも、あとからスマイルーフを併設できるとされています。
ほかのメーカーの蓄電池を安く買って付けようと考えている方は、エネファームの有無で選べる機種が変わる点に注意してください。
スマイルーフに蓄電池を足すと何が変わる?
では、スマイルーフに蓄電池を足すと、暮らしはどう変わるのでしょうか。
「電気代」と「停電への備え」の2つに分けて考えると整理しやすくなります。
夜や雨の日の停電にも備えやすくなる
スマイルーフだけの場合、停電時に電気を使えるのは太陽光が発電している日中だけです。
夜に停電すると、太陽光の電気は使えません。
蓄電池があれば、昼のうちに貯めておいた電気を夜に使えるようになります。
災害で停電が長引いたときに、夜でも照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電などに電気を回せるのは大きな安心材料です。
ただし、停電時にどの部屋のどの家電まで使えるか、どれくらいの時間持つかは、蓄電池の容量や分電盤のつなぎ方で変わります。
「停電でもエアコンを使いたい」など具体的な希望がある場合は、見積もりのときに使える回路と出力を確認しておきましょう。
昼の余った電気を夜に回せる
太陽光は昼に発電し、家族が家で電気を多く使うのは朝や夜という家庭も多いですよね。
蓄電池があれば、昼に使い切れなかった電気を貯めておき、夜に使えます。
その分、夜に電力会社から買う電気が減るので、電気代の削減にもつながります。
「昼間は家を空けがちで、太陽光の電気をあまり使えない」という共働き世帯ほど、この効果を実感しやすいでしょう。
契約期間中に確認したい「貯めた電気」の扱い
スマイルーフならではの注意点もあります。
契約期間中、余った電気は大阪ガスの売電収入になり、家で使った太陽光の電気は使った分だけ支払う仕組みです。
そのため、蓄電池に貯めてから夜に使った太陽光の電気が、自家消費分として請求の対象になるのかどうかで、電気代の効果は変わってきます。
この点は公式サイトに書かれていなかったため、見積もりの際に「蓄電池を付けた場合の自家消費分の計算方法」を必ず聞いてください。
蓄電池の元は取れる?電気代だけで考えると厳しい理由
ここからは、公式の料金をもとにした独自の考察です。
蓄電池を検討するとき、多くの方が気になるのが「電気代の節約でリース料金をまかなえるのか」という点ですよね。
1年間のリース料金を取り戻すのに必要な電気の量
らく得リースの最低限の構成(月額13,527円)なら、1年間の支払いは162,324円です。
これを電気代の節約だけで取り戻せるかを、ざっくり計算してみます。
電気代の記事の計算では、大阪ガスのベースプランA-Gで買う電気を1kWh減らすと、燃料費調整額を除いて約30.6円の節約になります。
契約期間中は余った電気がもともと大阪ガスの収入になるため、蓄電池に貯めて使った電気の請求の扱いがわからない以上、この約30.6円がまるまる浮く場合を最大と考えます。
- 162,324円 ÷ 30.6円 ≒ 5,305kWh/年
- 1日あたり 約14.5kWh
公式の試算例(4人家族)の年間消費電力量は5,400kWhなので、最も有利に見積もっても、家で使う電気のほぼすべてを蓄電池経由にしなければ届かない量です。
契約満了後は、余った電気を売れば大阪ガスの買取で最大10.5円/kWh(2026年10月時点)になります。
売るより貯めて使うほうが1kWhあたりおよそ20円得をする計算ですが、この差で年162,324円を取り戻すには約8,116kWh/年(1日あたり約22kWh)が必要で、家全体の年間使用量を上回ります。
つまり、契約期間中も満了後も、電気代の節約だけで蓄電池のリース料金をまかなうのは、現実的には難しいということです。
それでも蓄電池を選ぶ価値があるのはどんなときか
この計算は「蓄電池はやめたほうがいい」という意味ではありません。
蓄電池の価値の多くは、電気代よりも「夜の停電でも電気が使える安心」にあると考えるのが自然です。
たとえば、在宅で医療機器を使う家族がいる、小さな子どもや高齢の家族がいて夏や冬の停電が心配、といった家庭では、お金に換えにくい価値があります。
電気代の節約は「おまけ」くらいに考え、停電対策の保険として月々いくらまでなら払えるかで判断すると、後悔しにくいでしょう。
契約満了後は「売るか貯めるか」を自分で選べる
もう一つのポイントは、スマイルーフの契約が満了したあとです。
満了後は自家消費分の支払いがなくなり、余った電気の売電収入も自分のものになります。
このとき、売電単価が買う電気の単価より大幅に安ければ、余った電気を売るより貯めて使うほうが得になります。
大阪ガスの余剰電力買取サービスでも、固定価格での買取期間が終わった方の選択肢として「新しい売電先と契約する」「蓄電池を導入して自家消費する」の2つが挙げられています。
そのため、「最初はスマイルーフだけで始め、満了が近づいたら蓄電池を検討する」という順番も、合理的な選び方の一つです。
蓄電池の価格や補助金は年によって大きく変わるので、急いで決める必要がない方は、タイミングを分けるのも手でしょう。
2026年度の蓄電池・太陽光の補助金(国・関西の自治体)
蓄電池は高額なので、補助金が使えるかどうかは大きな判断材料です。
ここでは2026年度(令和8年度)の主な制度を、国と関西の自治体の一次情報で確かめました。
国のDR家庭用蓄電池事業は2026年5月29日で公募終了
国(経済産業省)の家庭用蓄電池の補助金として、「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」があります。
電力需給がひっ迫したときなどに、蓄電池の充放電を調整する契約(DR)に参加することが前提の補助金です。
ところが、この事業は2026年5月29日に交付申請額が予算に達し、公募が終了しました。
事務局(環境共創イニシアチブ)のサイトでは、公募を再開する予定はないと案内されています。
大阪市の蓄電池補助は国の交付決定が条件
大阪市は2026年8月10日から、「令和8年度省エネ・省CO₂加速化支援事業費補助金」の受付を始めました。
大阪市内の住宅に家庭用蓄電システムを導入すると、1kWhあたり3万円(上限30万円)が補助されます。
ただし、この補助は国の補助への上乗せで、蓄電池の場合は先ほどの「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」の交付決定を受けていることが条件です。
国の事業がすでに公募を終えているため、これから蓄電池を検討する方がこの上乗せを受けるのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。
大阪市のPPA・リース向けの太陽光補助
大阪市には、「新たな手法による太陽光発電設備導入補助金」という制度もあります。
蓄電池を組み合わせた太陽光発電設備をオンサイトPPAモデルやリースモデルで導入する場合、戸建て(10kW未満)は1kWあたり3万5千円が国の補助に上乗せされます。
補助対象者には、PPAやファイナンスリースで設備を提供する事業者も含まれ、国の補助金(環境省)の交付決定が要件です。
申請期間は2026年7月8日から10月30日までです。
スマイルーフがこの制度の対象になっているかは確認できませんでした。
申請するのは主に設備を提供する事業者側なので、利用者が自分で申請するものではない点も覚えておきましょう。
大阪府・大阪市の共同購入は2026年度の登録を終了
大阪府と大阪市が共同で設置する「おおさかスマートエネルギーセンター」は、太陽光パネルと蓄電池の共同購入支援事業を行っています。
みんなでまとめて購入することで割安になる仕組みで、蓄電池だけの購入プランもあります。
2026年度の参加登録期間は3月18日から9月30日までで、すでに終了しています。
自分で蓄電池を購入する方法を比べたい方は、来年度の募集を確認してみてください。
京都府は太陽光と蓄電池の同時導入が対象
京都府は市町村と連携して、「家庭向け太陽光発電・蓄電設備補助金(令和8年度)」を設けています。
太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合のみが対象で、申請窓口は京都市など各市町村です。
| 区分 | 太陽光発電(府負担額) | 蓄電池(府負担額) |
|---|---|---|
| FIT売電可 | 1万円/kW(上限4万円) | 1万円/kWh(上限5万円) |
| FIT売電不可 | 4万円/kW(上限16万円) | 4万円/kW(上限24万円) |
府の負担額は市町村の補助金に含まれて交付されます。
PPAやリースで導入する場合の扱いはページに書かれていないため、住んでいる市町村に確認が必要です。
補助金を前提に計画しすぎない
ここまで見てきたように、蓄電池の補助金は予算に達すると年度の途中でも終わり、自治体の補助も国の制度に連動していることが多いです。
スマイルーフのように設備を事業者が所有する場合は、自分で購入する場合と同じようには使えないこともあります。
兵庫県・奈良県・滋賀県などほかの関西の府県や市町村でも、独自の制度を設けている場合があります。
見積もりの際に「この地域で使える補助金はあるか」を担当者に聞き、最終的には住んでいる自治体のホームページで確認しましょう。
売電と卒FIT:スマイルーフの電気は誰が売るのか
蓄電池を考えるうえでは、売電の仕組みもセットで理解しておく必要があります。
スマイルーフと、自分で太陽光を購入した場合とでは、売電の扱いが大きく違います。
契約期間中の売電収入は大阪ガスのもの
スマイルーフの契約期間中、余った電気の売電収入は大阪ガスに入ります。
初期費用0円で設置できるのは、この売電収入と自家消費分の支払いで設備費をまかなう仕組みだからです。
そのため契約期間中は、「蓄電池を付けたら売電収入が増える」ということはありません。
蓄電池の役割は、あくまで買う電気を減らすことと、停電への備えになります。
契約満了後の買取単価は最大10.5円/kWh(2026年10月時点)
契約が満了すると、売電収入は自分のものになります。
公式サイトでは、満了後は「大阪ガスの電気」とセットにすると買取単価がアップすると案内されています。
2026年10月時点の大阪ガスの余剰電力買取サービス(固定価格での買取期間が終わった方向け)は、最大10.5円/kWhです。
これは電気セットプランとスタイルEオプションを契約し、買取開始から12か月間の1円/kWh割増を含めた単価です。
15年後の買取単価がいくらになるかはわかりませんが、買う電気の単価との差が大きいほど、蓄電池で貯めて使うメリットは大きくなります。
自分で購入する場合の売電単価(2026年度)
参考までに、自分で太陽光を購入して国の固定価格買取制度(FIT)を使う場合の単価も見ておきます。
2026年度に認定を受ける住宅用(10kW未満)は、1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです。
最初の4年間の単価を高くして、設置費用を早く回収しやすくする仕組みです。
売電収入まで自分のものにしたい方は、スマイルーフではなく購入(自己所有)が向いています。
大阪ガスも、自己所有モデルとスマイルーフ(初期費用0円モデル)の両方を案内しています。
大阪ガスの蓄電池の新しい動き「スマイ電池EX」
2026年7月、大阪ガス・大阪ガスマーケティング・京セラの3社は、京セラ製の新しい家庭用蓄電システム「Enerezza PlusⅡ」を大阪ガスと大阪ガスマーケティングが7月1日から販売していると発表しました。
あわせて大阪ガスは、蓄電池を電力取引市場で活用するサービス「スマイ電池EX」の実現に向けた検討を進めています。
スマイ電池EXは、大阪ガスが販売した蓄電池を契約にもとづいて遠隔で制御し、電力の需給調整市場や容量市場に供出するサービスです。
市場で得た対価の一部をお客さまに還元し、光熱費を下げることを目指しています。
ただし、対象は新築の太陽光発電設置住宅で、最短で2026年内の提供開始を目指して検討している段階です。
住宅メーカーと組んで提供する仕組みも検討されているため、既築の家でスマイルーフを使う方がすぐに利用できるサービスではありません。
それでも、「蓄電池を持っているだけで収入の機会が生まれる」方向に変わりつつあることは、蓄電池の価値を考えるうえで知っておいて損はないでしょう。
これから家を新築する方は、住宅会社や大阪ガスに対応状況を聞いてみるとよいかもしれません。
スマイルーフと蓄電池の組み合わせが向いている人・向いていない人
ここまでの内容をふまえて、どんな人に蓄電池まで含めた組み合わせが合うのかを整理します。
ネガティブな面を許容できるかどうかが、判断の分かれ目です。
組み合わせが向いている人
- 夜の停電への備えを重視していて、月々のリース料金を「安心のための費用」と考えられる人
- 昼間は家を空けがちで、太陽光の電気を夜に回したい人
- 同じ家に長く住む予定で、15年の契約期間を気にしない人
- 太陽光の初期費用は抑えたいが、メンテナンスの手間も減らしたい人
スマイルーフだけで始めたほうがよい人
- 電気代の節約が一番の目的で、蓄電池の費用は回収できる範囲に抑えたい人
- 契約満了が近づいてから、そのときの価格や補助金で蓄電池を選びたい人
- エネファームを使っていて、指定の京セラ蓄電池以外も比べたい人
スマイルーフ以外を検討したほうがよい人
- 自己資金があり、売電収入も含めて経済的なメリットを最大にしたい人(購入のほうが向いています)
- 近いうちに引っ越しや建て替えの予定がある人
- 関西エリア以外にお住まいの人(スマイルーフは大阪ガスのエリアのサービスです)
スマイルーフのデメリット全体については、スマイルーフのデメリットの記事でまとめています。
自宅に設置できるか、蓄電池まで含めるといくらになるかは、実際に見積もりを取らないとわかりません。
見積もりで確認したいこと
スマイルーフと蓄電池をあわせて相談するなら、次の点を確認しておくと比較しやすくなります。
公式サイトに載っていない情報ほど、見積もりの場で聞くことが大切です。
- 蓄電池の容量と、停電時に使える回路・出力
- 蓄電池のリース料金の総額と、分電盤・設置ブロックなど追加で必要な部材
- 蓄電池に貯めて夜に使った太陽光の電気が、自家消費分として請求されるか
- 蓄電池のリース(10年)が終わったあとの扱い
- 自家消費分の単価と、自宅の電気料金の単価との差
- 足場代や電力会社への工事負担金など、別途かかる費用
- 住んでいる市町村で使える補助金があるか
あわせて、スマイルーフ自体の設置条件も確認しておきましょう。
公式FAQでは、原則1981年6月の建築基準法改定以降に建てられた住宅が対象で、北向きや影が多い屋根、陸屋根などは設置できない場合があります。
容量は10kW未満で、既築住宅は4.5kW以上が条件です。
申し込みから設置までの流れ
スマイルーフの申し込みから利用開始までは、公式サイトで次の流れが案内されています。
蓄電池もあわせて検討する場合は、最初の問い合わせの段階で伝えておくとスムーズです。
- 問い合わせ(無料見積もり)
- 営業担当からの提案
- 大阪ガス認定のスペシャリストによる自宅の調査
- 契約・設置工事
- 利用開始
利用開始は電力会社の系統に連系した日で、認可などの手続きで数か月かかる場合があります。
現地調査の結果によっては、サービスを受けられないこともあります。
設置後に機器が故障した場合は、大阪ガスまたは契約代行店に連絡すると、メーカー保証の内容に沿ってメーカーが修理します。
大阪ガスサービスチェーンは近畿圏に約200拠点(2026年3月時点)あり、地域に密着した体制がとられています。
スマイルーフと蓄電池に関するよくある質問
最後に、スマイルーフと蓄電池についてよくある疑問をまとめます。
スマイルーフプラスは今も申し込めますか?
スマイルーフプラスは2022年に発表された、蓄電池のリースなどが加わるオプションです。
2026年10月時点のスマイルーフの公式ページには名前が載っていないため、現在の申し込み条件は見積もりの際に確認してください。
蓄電池は無料で付きますか?
無料ではありません。
大阪ガスのらく得リースの場合、蓄電池は10年間のリースで、月額13,527円(税込)からです。
スマイルーフを付けたあとから蓄電池を追加できますか?
公式サイトでは、あとから蓄電池を追加できるかについての明確な記載は見つかりませんでした。
エネファームを併設している場合は、蓄電池が指定の京セラ製に限られるため、追加を考えている方は最初の見積もりで相談しておくと安心です。
蓄電池を付けると売電収入は増えますか?
契約期間中の売電収入は大阪ガスのものなので、蓄電池を付けても自分の売電収入は増えません。
契約満了後は売電収入が自分のものになりますが、売るより貯めて使うほうが得になる場面が多いと考えられます。
2026年度に蓄電池の補助金は使えますか?
国のDR家庭用蓄電池事業は、2026年5月29日で公募を終了しています。
大阪市の蓄電池補助はこの国の事業の交付決定が条件のため、これから申し込む方は使える制度を住んでいる自治体で確認してください。
まとめ:スマイルーフの蓄電池は「停電対策の費用」として考えよう
大阪ガスのスマイルーフと蓄電池の組み合わせについて、2026年10月時点の情報で解説しました。
ポイントを振り返ります。
- スマイルーフ本体に蓄電池は含まれず、蓄電池は別のリースなどで組み合わせる
- らく得リースの蓄電池は京セラ製で、10年間・月額13,527円(税込)から
- エネファームも使う家は、蓄電池が指定の京セラ製に限られる
- 電気代の節約だけでリース料金を取り戻すのは難しく、夜の停電への備えとして考えるのが現実的
- 国のDR家庭用蓄電池事業は2026年5月29日で公募終了し、大阪市の上乗せ補助も受けにくい
- 契約満了後は売電収入が自分のものになり、買取単価(最大10.5円/kWh)が買う電気より安いため、貯めて使う選択肢が生きる
スマイルーフは、初期費用を抑えて太陽光を始めたい方にとって心強い選択肢です。
蓄電池まで一度に入れるか、まずは太陽光だけで始めるかは、停電への備えをどこまで重視するかで決めるとよいでしょう。
自宅の屋根に設置できるか、蓄電池まで含めると月々いくらになるかは、無料の見積もりで確認できます。
関西にお住まいで気になった方は、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
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