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「おてがる光は契約期間の縛りがないから、いつでも気軽に辞められる」
そう聞いて契約を検討している方、あるいは実際に利用していて解約を考えている方は多いはずです。確かに、おてがる光の最大の魅力は「解約違約金が0円」であることです。しかし、いざ手続きをしようとすると「解約日が翌月末になる?」「工事費の残債が一括請求された」といった、想定外の事態に戸惑うユーザーが少なくありません。
この記事では、通信業界の契約トラブルに詳しい筆者が、おてがる光の解約手順から、絶対に損をしないためのタイミング、そして「通信速度が遅いから解約したい」という方が試すべき改善策までを網羅的に解説します。
これから申し込む方も、今すぐ辞めたい方も、この「解約の仕組み」を理解しておくことで、無駄な出費を数万円単位で防ぐことができます。
おてがる光の解約手続きは3つの窓口から
まず結論からお伝えすると、おてがる光の解約手続きは非常にシンプルです。しかし、電話窓口は混雑して繋がりにくいことが多いため、基本的にはWebフォームやLINEの活用をおすすめします。
ここでは具体的な3つの申請方法について解説します。
電話での解約方法
もっともオーソドックスなのが電話での申請です。カスタマーセンターに連絡し、オペレーターに解約の意思を伝えます。
- メリット: その場で不明点を質問できる。
- デメリット: 月末や連休明けは非常に繋がりにくい。受付時間が決まっている。
電話で手続きをする場合は、請求明細などが手元にあるとスムーズです。「お客様ID」などを聞かれることがあるため、マイページにログインできる状態で電話をかけるのが無難です。
お問い合わせフォーム(Web)からの解約
おてがる光の公式サイトにある「お問い合わせフォーム」から申請する方法です。24時間いつでも送信できるため、日中仕事で電話ができない方には最適です。
フォームの種別で「解約・退会」を選択し、必要事項を入力して送信します。後日、担当者から折り返しのメールや電話が来て、最終的な確認が行われてから手続き完了となります。「送信=即解約完了」ではない点に注意してください。
LINEでの解約申請
最近増えているのが、公式LINEアカウントを使った手続きです。おてがる光もLINEサポートに対応しています。
友達登録を行い、メニューから解約の申請へ進みます。チャットボットや担当者とのやり取りで進むため、電話の待ち時間を気にする必要がありません。スマホ一つで完結させたい方には最も「おてがる」な方法と言えるでしょう。
「違約金0円」でも注意!発生する可能性がある3つの費用
「おてがる光は解約金がかからない」というのは事実ですが、これはあくまで「契約期間の縛りによる違約金」の話です。実は、解約時にはこれ以外にも費用が発生するケースがあります。
解約明細を見て「話が違う!」とならないよう、以下の3つのコストについて必ず確認しておきましょう。
1. 開通工事費の「残債」一括請求
これが最も高額になりやすいポイントです。 おてがる光を新規で契約した際、開通工事費(戸建てなら約2万円〜、マンションなら約1.5万円〜)が発生しています。キャンペーンなどで「実質無料」となっている場合が多いですが、これは「工事費相当額を毎月の料金から割引く」という仕組みです。
つまり、工事費の分割払い期間(通常は12ヶ月など)が終了する前に解約すると、まだ支払っていない工事費の残りを一括で支払う必要があります。
例えば、工事費を12回払いで契約し、6ヶ月で解約した場合、残り6ヶ月分の工事費は割引されず、実費として請求されます。契約から1年未満で解約する場合は、この「残債」がいくら残っているかをマイページで必ず確認してください。
2. 撤去工事費(必要な場合のみ)
基本的に、光回線を解約しても回線設備(光コンセントなど)はそのまま残置して問題ありません。しかし、賃貸物件などで大家さんや管理会社から「原状回復(回線の撤去)」を求められた場合は、撤去工事が必要です。
撤去工事費は状況によりますが、概ね11,000円程度かかることが一般的です。撤去が必要かどうかは、おてがる光側ではなく、お住まいの物件の管理会社に確認する必要があります。
3. レンタル機器の未返却違約金
解約手続きが完了すると、NTTやプロバイダからレンタルしていた機器(ONUやWi-Fiルーター)を返却するためのキットが送られてきます。
この返却を忘れたり、紛失してしまったりすると、機器損害金として高額な費用(1台あたり1万円以上など)を請求される可能性があります。解約後は速やかに機器を梱包し、指定の住所へ返送しましょう。
衝撃の事実!おてがる光の「解約日」は翌月末になる
ここが今回の記事で最も伝えたい、おてがる光独自の注意点です。
一般的な光回線サービスの多くは、「20日までに申し込めば当月末で解約」といったルールが多いですが、おてがる光の解約ルールは少し異なります。
おてがる光の解約は、原則として「解約手続きを行った月の翌月末」になります。
具体的なスケジュールの例
例えば、あなたが「3月末で解約して、4月からは新しい回線を使いたい」と考えて、3月5日に解約の電話をしたとします。
- 一般的な光回線: 3月末で解約成立。
- おてがる光: 4月末で解約成立。
つまり、3月中に申し込んでも、契約は4月末まで続き、4月分の月額料金も満額発生します。
この「翌月末解約」というルールを知らずにギリギリで連絡をしてしまうと、もう使わない回線の料金を丸々1ヶ月分余計に支払うことになります。解約を検討している場合は、希望する解約月の「前月」には手続きを済ませておく必要があります。
日割り計算はされない
上記のルールに伴い、おてがる光には解約月の日割り計算がありません。 いつ申し込んでも翌月末までの契約となり、最終月も1ヶ月分の料金が請求されます。
「数日しか使っていないから安くしてほしい」という交渉はできないため、乗り換え先の開通日とおてがる光の解約日(翌月末)をうまく調整し、インターネットが使えない期間や、二重課金の期間を最小限にする工夫が必要です。
そもそも解約理由は「速度」ですか?まずはIPv6を確認
もしあなたが「夜になると速度が遅い」「動画が止まる」という理由で解約を考えているなら、手続きの前に一つだけ確認してほしい設定があります。それが「IPv6(v6プラス)」です。
IPv6オプションの申し込み忘れ
おてがる光は、次世代通信規格であるIPv6(IPoE方式)に対応しており、これを利用すれば混雑する時間帯でも高速通信が可能です。
しかし、このオプションは自動適用ではなく、申し込みが必要なケースや、ルーター側の設定が必要なケースがあります。
- マイページで確認: オプション契約状況を確認してください。
- ルーターを確認: お手持ちのルーターが「v6プラス」や「IPv6」に対応しているか、設定がONになっているか確認してください。
実は「遅いから解約したい」というユーザーの多くが、従来型の遅い接続方式(PPPoE)のまま使っていたという事例があります。設定一つで劇的に改善する可能性があるため、解約を決断する前に一度カスタマーサポートに「今の接続方式はIPv6になっていますか?」と問い合わせてみることを強くおすすめします。
おてがる光を解約するべき人、継続するべき人
ここまで解約のリスクや注意点を解説してきましたが、それでも解約すべきか迷っている方のために、判断基準を整理します。
おてがる光を解約して乗り換えた方がいい人
- スマホのキャリアを変えた人: ドコモ、au、ソフトバンクなどのスマホに乗り換えた場合、それぞれのキャリアの光回線(ドコモ光、auひかり、ソフトバンク光)にした方が、スマホセット割でトータルの通信費が安くなる場合があります。
- 10ギガ回線など超高速通信が必要な人: プロゲーマーや大容量データを扱う仕事をしており、おてがる光の標準プラン(1ギガ)では満足できない場合、NURO光などの独自回線系へ乗り換える価値があります。
- 解約の計画が1ヶ月以上前に立てられる人: 前述の通り「翌月末解約」のルールがあるため、引っ越しなどの予定が早めにわかっている人はスムーズに解約できます。
おてがる光を継続した方がいい人(契約しても大丈夫な人)
- 格安SIM(ahamo、LINEMO、povoなど)ユーザー: 大手キャリアのセット割がない場合、月額料金自体が安いおてがる光は、業界最安級の選択肢であり続けます。
- 「2年縛り」が嫌いな人: 他社に乗り換えると、再び「2年契約・自動更新」という縛りが発生することが多いです。解約月さえ気をつければ違約金0円で辞められるおてがる光の自由度は、他社にはない大きなメリットです。
- 単純に料金を下げたい人: 実は、おてがる光から他社へ乗り換えても、月額料金が高くなるケースが多いです。今の料金に不満がないなら、無理に動かない方が賢明です。
事業者変更(乗り換え)ならもっと簡単
「解約」して「新規契約」をするのではなく、他社の光コラボ(ドコモ光やソフトバンク光など)へ乗り換える場合は、「事業者変更」という手続きを使います。
事業者変更の流れ
- 事業者変更承諾番号の取得: おてがる光に連絡し、「解約」ではなく「事業者変更承諾番号が欲しい」と伝えます。
- 乗り換え先へ申し込み: 取得した番号を伝えて、新しい光回線を申し込みます。
- 切り替え完了: 新しい回線の開通日に合わせて、おてがる光は自動的に解約されます。
この方法なら、インターネットが使えない期間が発生せず、電話番号もそのまま引き継ぐことができます。ただし、この場合もおてがる光の「翌月末解約(課金終了)」のルールが適用される場合があるため、切り替えのタイミングについては両社のサポートによく確認してください。
まとめ:おてがる光は「入る時」より「出る時」に少しコツがいる
おてがる光は、月額料金が安く、契約期間の縛りがないため、非常に良心的なサービスであることは間違いありません。しかし、**「解約手続きをした翌月末が解約日になる」**という独自のルールだけは、契約前に知っておくべき、あるいは解約時に絶対に忘れてはいけないポイントです。
逆に言えば、この「1ヶ月前の申告」というルールさえ守れば、高額な違約金に怯えることなく、自由にインターネット環境を見直すことができます。
もしあなたが今、「契約期間の縛りがない光回線」を探しているのであれば、おてがる光は間違いなくトップクラスの候補です。解約のルールが明確であることは、裏を返せば「隠された高額請求がない」という安心感にもつながります。
縛りのない自由なネット回線で、ストレスのない通信環境を手に入れてください。